ニュー・ホライズン・アカデミーの教育・学習活動状況

ＮＨＡ（ニュー・ホライズン・アカデミー）は、２００１年に創設された私立学校です。カトマンズ渓谷の南西に面したマチュンガンにあります。マチュンガンは、貧困層の人がとても多い地域です。　現在、学校には３つの校舎が建てられ、幼稚園から１０年生まで２５クラスあり、全部で７２０名が在籍しています。教師３２名、職員１０名で４２名がスタッフとして働いています。校舎を挟んで前方に小さな２つの運動場、後方に広くないですが遊び場があります。この場所で朝礼を行います。　教室の他に図書室、コンピューター室、理科室、食堂などがあります。その他の設備としてインターネットや送迎バスがあります。
学校の特徴としては、
（１）海外のボランティアによる国際交流の奨励
（２）英語を中心とした授業による語学教育（ＴＯＥＦＬ、ＴＯＥＩＣなど）
（３）誰でも学べるように幅広い奨学金制度
（４）有能で誠実で優秀な充実した教師陣
（５）地域社会の理解と保護者の支援、協力
（６）ネパールを愛する人たちによる直接、間接のサポート体制
（７）そして、何より勉強熱心な子供たちが多くいることです。
　その結果、２００９年にＮＨＡは、初めての卒業生を出しました。卒業生は、全国高校卒業資格・大学入学資格試験（ＳＬＣ）で全員合格と言う傑出した成果（卒業生２２人のうち、優秀賞８人、一等賞１４人）を得て、すばらしい社会的称賛を勝ち取りました。
子供たちは、学力面だけではありません。全人格的な発達にとって、教育的側面とは別に霊的、精神的、肉体的、社会的側面でも訓練される必要があります。その中で霊的側面が根本です。この根本を強めることこそ他方面を強めることになると信じています。それで子供たちは、霊的側面から訓練され教えられます。私達の使命は、唯一の神を知ることにより良き人格と知識を備えた市民を輩出することです。「ビジョンを持ちなさい、心を開き考え方を変えなさい」です。ひとりの人に完全な変化をもたらすには、その人自身を根本から変えなければなりません。このことを知って子供たちは、神のことば（聖書）から霊的な真理を繰り返し教えられるのです。
また、さまざまなゲームやスポーツ、その他の活動が生徒の精神的、肉体的な側面を強めるために定期的に企画されています。社会生活に適応させるために、学校を出て清掃キャンペーンのような村のボランティアの仕事、野外研究、計画課題の探求、遠足、発表会、内外の学生グループ活動などに積極的に参加します。
私が初級英語教師としてＮＨＡの教師になったときと現在とは大きく異なります。
２００５年、チェ・クンミン氏（主な寄付者で、現在ＮＨＡの理事長）がＮＨＡを引き継ぎました。当時のＮＨＡは、貧弱な組織のもとで７０－８０人の生徒がいました。田舎の貧しい学校と大差ありませんでした。先ほどの設備は、何一つとしてなく暗い教室、平屋の建物、非衛生的なトイレ、詰め込まれた場所に制限されていました。
しかし、ＮＨＡは、その後４年間で、外観、教育内容、先生と生徒の心構え、学校の設備など多くの点で革命的な変化を遂げたのです。この成功は、チェ・クンミン氏の努力によりますが、その栄光は、全能の神に帰されます。チェ・クンミン氏にこのような力と賜物を与えたのは、全能の神だからです。まさに神のすばらしい働きなのです。

最後になりましたが、ＢＦＮは、ＮＨＡをこのレベルにまで引き上げるという重要な役割を果たしてくださいました。ＢＦＮは、ＮＨＡの成功にとって欠くことのできない推進力です。ＢＦＮの皆様に感謝せずにおられません。ＮＨＡに祈りをもって多大な経済的支援をしてくださる皆様方に心より熱く感謝とお礼を申し上げます。
ニューホライズンアカデミー副校長　ピーター・マハージャン（現校長）

学習指導計画（週案）の例

ネパールは土曜日が休日であるため授業は日曜日から始まります。

　この教師は１学年と３学年の科学（Science),２学年の文法（Grammar)を担当しています。それぞれの教科科目の学習目標に、
必ず、生徒たちが、「・・出来ること（They can …)」と明確な目標を持って教育指導が行われている事がうかがえます。

ニュー・ホライズン・アカデミーの学習活動状況

朝　礼

１日の学習活動は全校朝礼で始まる。

　整　列　！

　祈　り　　一日の学習活動は、全校の職員・生徒が、真の神様へ祈りを捧げることから始まる。（祈りは、生徒の中から、一人の希望者が代表して祈る。）

　一日の学習を始めるに当たっての訓示、連絡、諸注意　（ピーター先生）

幼稚園

幼稚園では、ネパール語（公用語の一つ）と英語の学習が行われている。

ネパール語の学習

英語の学習

楽しい遊戯の時間　L.K.G.　（Lower Kindeergarten :　年少組）　の　ビデオ映像

楽しい遊戯の学習　U.K.G　（Upper Kindergarten 年長組）　の　ビデオ映像

?　１学年～１０学年

全学年の学習活動の様子のすべてではあませんが、その、一部を写真で紹介します。

１学年授業風景

３学年授業風景

英語科授業風景

授業風景

社会科の学習

　　　　　　　　　　　　　授業風景　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　情報処理教育（パソコン学習・実習）

課外学習

　子供たちの視野を広め、豊かな人間性を育むために多様な学習活動が行われています。
その、一部を写真で紹介します。

校外学習　遠足　　　　付き添いの先生方と共に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠足での炊飯・山羊を屠って美味を味わった

国際学校生達と交流会

校内で科学展示会を開催

ニュー・ホライズン・アカデミーの第一回卒業式

卒　業　式

　ＢＦＮ支援校である　ＮＨＡで２００９年４月１５日に第一回卒業式が行われ、２２名の１０学年生が卒業し、

慣れ親しんだ学び舎を巣立っていきました。

　ネパールの小学・中学・高校では入学式は有っても卒業式は無く、唯一大学のみで挙行されるが慣例でありましたが、

ＮＨＡで、行われたの高等学校の卒業式はネパールの教育史に残る記念すべき全国初の学校行事となりました。

　卒業式は校庭で全校生徒・職員および父兄の方々が参列して行われました。

　開式および卒業に当たっての訓示　（ピーター先生）

　在校生代表挨拶

　卒業生代表挨拶

　ＢＦＮ賞の贈呈　卒業生に対しＢＦＮから、善行賞、学業優秀賞など５分野で５名、その他優秀賞17名合計22名にその努力を称えＢＦＮ賞が贈られました。

　チェ・クンミンＮＨＡ理事長とともに１０年生卒業記念写真(１名欠席）

卒業記念パーティー

ＮＨＡ第一回卒業記念祝賀パーティーがクシクシリゾートホテルのコンファレンスルームおよびプールサイドで行われました。

　コンファレンスルームの卒業祝賀パーティー会場

　プールサイドの卒業祝賀パーティー会場で卒業の喜びを分かち合う卒業生

　プールサイドの卒業祝賀パーティー。質素であるが楽しい食事のひととき。

ニュー・ホライズン・アカデミーの第二回卒業式

第二回卒業式挙行、優秀な成績でSLC試験に全員合格

２０１０年４月２３日、ＮＨＡは、第２回卒業式を執り行いました。全校生徒の前で卒業生は、ＢＦＮからプレゼントを受け取りました。そして、クシクシホテルでランチパーティーが開かれました。ランチパーティーでは、卒業生だけでなく先生たちも最後の別れを惜しみつつ最高の時を楽しみました。このような卒業式を行っているネパールの学校はＮＨＡだけです。そして、ＮＨＡから２６人の卒業生全員が全国一斉のＳＬＣ試験を受けました。ＮＨＡとして２度目のＳＬＣ試験です。全員が１等級以上で合格することを目指して勉強してきました。卒業生は、期待以上の好成績でした。特等級７名、１等級１９名でした。昨年に引き続き、とても優秀な成績で全員合格です。卒業生全員の顔写真入の大きな横断幕が町のあちこちに張られました。卒業生は、さらに上級学校で勉強するために、元気良くＮＨＡを去って行きました。未来のネパールを背負う若者たちの栄えある巣立ちです。

　卒業記念品の授与を受ける卒業生

　クシクシホテルで教職員と共に卒業記念ランチパーティー

　NHA第二回卒業生全員のSLC試験の優秀な合格結果を讃える横断幕が町のあちこちに張られた

　NHAの優秀なSLC試験結果に対してネパール政府から贈られた顕彰楯

ニュー・ホライズン・アカデミーの第三回卒業式

第三回卒業式挙行、優秀な成績でSLC試験に三年連続で全員合格

２０１１年４月２２日、ＮＨＡは、第３回卒業式を執り行いました。ＮＨＡから３２人の卒業生全員が全国一斉のＳＬＣ試験を受けました。ＮＨＡとして３度目のＳＬＣ試験です。全員が１等級(Fist　Divisions）以上で合格することを目指して勉強してきました。卒業生は、期待以上の好成績で、特等級(Distinction Division) ９名、１等級(Fist Division) ２３名でした。昨年・一昨年に引き続き、とても優秀な成績で全員合格です。卒業生は、さらに上級学校で勉強するために、元気良くＮＨＡを去って行きました。未来のネパールを背負う若者たちの栄えある巣立ちです。